会話が続く!リアル旅会話 9月度
WEEK1:カタカナのわな ✈[知っているのに聞き取れない単語(3)]
📝 Listening Quiz ①
ー 日本語に存在しない音「R / r」ー
英語には、日本語には存在しない音があります。こうした音に耳が慣れていないと、単語を聞き取ったり、似た音の違いを認識したりするのが難しくなることがあります。今回はその中でも特に難しい英語の「R / r」の音に注目してみましょう。
〖ドラマの内容:カフェで店のグッズについて説明を受ける〗
サマー先生が訪れたのは地元の人に親しまれているカフェ。アメリカのカフェではオリジナルのグッズを販売していることも多いんです。日用雑貨からアパレルまで、色々なアイテムが揃っていました。
Summer:Hey. Do you have merch?
➡:すみません。お店のグッズはありますか?
Staff:We do. Yeah. Let me show you where it’s at. Alright. So right over here, we have, uh, some of our shirts.
➡:ええ、ありますよ。グッズ売り場にご案内しますね。えーとですね。ここにはいくつかTシャツがあります。
🔖 Listening Quiz Point ①
So right over here, we have, uh, some of our shirts.
➡:はい。こちらにはTシャツがいくつかあります。
🔍 Listening Quiz Point ① 解説
here は「ここ」over here になると強調して「ここ」とか「こっち」という意味になり、「こっちおいで」と相手を呼び寄せる言い方にもなります。さらに、副詞の right がついて right over here となると「すぐに」とか「まさに」強調するニュアンスが強くなります。
🔊[発音: shirts]
アメリカ英語の r の音は、日本語話者にとって最も聞き取りや発音がしづらい音の1つ。日本語にはこの音が存在しないうえ、発音時の舌の動きが複雑であるため、正しく認識するには訓練が必要です。カタカナでは r の音は「ラ行」や(母音のあとに続く場合は)「ア」で表されることが多いが、これらは実際の発音とは大きく異なります。
アメリカ英語の r は、舌を口のいちばん奥、奥歯の辺りまでしっかり引き、スプーンのような形を作ることで出される音。このとき、舌先は上あごに触れず、歯はほぼ閉じた状態で発音します。例えば shirts の場合、カタカナ読みで「シャーツ」と言ってしまうと、shots など、 r のない別の単語と聞き間違えられる可能性があるので注意が必要です。 shirts は、舌を奥に引き、歯を閉じたまま発音するので「シューツ」がより近い発音になります。
✅ 丸っと覚えよう!
日本語にはない[r]の音に注目しよう。
I was a little nervous[ ⭕ ヌーヴス ❌ ナーバス]at first[ ⭕ フーストゥ ❌ ファースト].:最初はちょっと緊張していました。
You just turn[ ⭕ トゥーン ❌ ターン]left at the light.:信号で左に曲がるだけです。
🏷️おさらいクイズ ①:ホテルスのタッフ
You can also search for things. You can get on the internet.:検索もできますよ、インターネットで。
🔊[発音:search]「サーチ」ではなく「スーチュ」
🏷️おさらいクイズ ②:ブリューワリーの店員
You write the name of the beer on there, and then we'll serve it up to you.:ビール名をそこに書いてもらえれば、そのビールを出しますよ。
🔊[発音:serve]「サーブ」ではなく「スーブ」
📝 Listening Quiz ②
ー 日本語に存在しない音「L / l」 ー
日本語には存在しないもう1つの音が「L / l」です。多くの場合、カタカナでは「ラ行」で表記されますが、それが近い音なのでしょうか?実際の発音と比べながら、詳しく見ていきましょう!
〖ドラマの内容:ブリューワリーで常連客と会話〗
ブリューワリーで出会ったおちゃめなボブさん。なんと、多い時には週に5日、この店に通っているんだとか。その理由を話してくれています。
Bob:They do the brewing, I do the drinking. That’s my specialty.
➡:ビールを作るのはお店、飲むのは僕。僕は飲む専門だからね。
Summer:Why would you say you enjoy coming in?
➡:なぜここに来るのが楽しいんですか?
Bob:Well, because there’s so many people of the, uh, local community that come here.
➡:そりゃぁ、地元の人間が大勢この店に来るからだよ。
🔖 Listening Quiz Point ②
Well, because there’s so many people of the, uh, local community that come here.
➡:地元の人たちが大勢来るからです。
🔍 Listening Quiz Point ② 解説
well は、質問への応答時に使われる語で、答える内容が複雑だったりすぐには言い切れなかったりする場合に使われることが多い。「簡単には説明できないけど」といったニュアンスを含む。この場合も because there's so many「~がたくさんいるから」と説明する前に、一呼吸おいて丁寧に話を始める際に使われています。
there’s so many people「多くの人が」は 集合名詞の people が続くため、 文法的には there are が正しいですが、口語では度々このような言い回しのネイティブがいます。people of the, uh, local community that come here で「ここに来るこの辺に住んでいる人たち」ということです。
local community:地域住民/地域社会
localは「この辺りの」「この地域の」という意味で、日本語の「地方の」とか「田舎の」という意味とは異なります。
🔊[発音:local]
「L / l」の音は通常、カタカナでは日本語の「ラ行」で表されるが、「ラ行」は実際の英語の発音と少し異なる。「ラ行」は、舌を一瞬上あごに軽く触れるように発音するが、local の語頭にくるような英語の1の音は、舌を上の前歯の裏に押し付けて発音される。また、1ocalの語尾の「母音のあとのりは「ダーク」」と呼ばれ、前歯の裏にはつけずに、舌先を持ち上げ、前歯の後ろに近づけるだけで発音されることもある。そのため、「ダークリは「オ」や「ウ」に近い、こもった響きになる。1をカタカナで完璧に表すことは難しいが、localは「ロウコウ」に近い。このように、日本語に存在しない英語の音を意識し始めることで、より正確に聞き取れるようになる。
✅ 丸っと覚えよう!
日本語にはない「L / l」の音に注目しよう。
don’t think it’s possible[ ⭕ パサボ ❌ ポッシブル].:不可能だと思います。
This is the official[ ⭕ アフェショ ❌ オフィシャル]shop.:ここが公式ショップです。
🏷️おさらいクイズ ①:カフェ店員
It is a, like, Filipino purple yam. Very rich, very nutty.:フィリピンの紅山芋みたいなものです。とても濃厚でナッツのような風味があります。
🔊[発音:purple]「パープル」ではなく「プポ」
🏷️おさらいクイズ ②:カフェ店員
We've got these trays you can use to carry things.:こちらに物を入れる小さいトレイをご利用ください。
🔊[発音:water]「」ではなく「」
🔷🔹 会話が続く!リアル旅会話 フレーズ備忘録 🔹🔷
merch:商品・グッズ/品物/在庫品/
merchandise:(商品などを)売買・宣伝する
Let me show you ~:~をお見せしましょう
《 [Let me + 動詞の原形]の型 で「私に~させてください・~しますよ」》というフレーズになります。
brewing:(特にビールを)醸造
Why would you say ~:なぜ~と言ったんですか?
Why would you say ~ を使うと基本的には相手が言ったことに対して、Why would you say that?「なんでそんなこと言うの?!」と少し問い詰めた感じのフレーズで使われますが、この場合は相手にその理由を尋ねるニュアンスとして使っています。
purple yam:ダイショ/紅山芋/パープルヤム/ウベ
山芋の一種で中が紫色になっている芋。
rich:濃厚
「金持ち」の意味もありますが、バター、チーズ、クリームなどの「濃厚・こってり・芳醇な」と表すときにも、この rich が使われます。
英会話フィーリングリッシュ
講師:サマー・レイン
出演:ウエンツ 瑛士/peco
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