会話が続く!リアル旅会話 9月度
WEEK1:カタカナのわな ✈[知っているのに聞き取れない単語(1)]
《聞き取り力アップ大作戦!》
今月は聞き取り力アップ大作戦。サマー先生直伝のポイントをマスターすればネイティブの英語がグッと理解しやすくなりますよ。
📝 Listening Quiz ①
ー カタカナと英語の音のズレ ー
カタカナを使って英語の音を表した「カタカナ英語」と、この番組で紹介しているアメリカ英語は、発音が大きく異なることが多いです。その理由の1つに、カタカナ表記の多くが、イギリス英語の発音をもとにしていることがあります。アメリカ英語とイギリス英語では、母音の発音が大きく異なり、この違いを意識していないと、知っているはずの単語がうまく聞き取れなかったり、まったく別の単語のように聞こえてしまったりすることがあります。まずは、イギリス英語の音が基になったカタカナ英語の例を見てみましょう。
🔍ドラマの内容
こちらはサマー先生が訪れたブリューワリー。愛犬と一緒にクラフトビールが楽しめるお店です。まずは店員のローリーさんがノンアルコールのドリンクを紹介してくれたシーンからの出題です。
Staff:So right here, we have our selection of nonalcoholic drinks. Um, the two from Green Bar are really interesting. Um, one is, uh, orange bitters, the other has lavender. Um, we also have a spritz, like, an am… uh… Aperol Spritz that’s really popular in Italy. And then we, of course, have water. So we have a water fountain around the corner.
➡:こちらにあるのがノンアルコール飲料類になります。ええっと、グリーン・バーというメーカーの2つが特に面白くて、1つはオレンジビターズ、もう1つはラベンダー入りなんです。それから、アペロール・スプリッツという、イタリアで人気の飲み物もありますよ。ももちろん水もありますよ。角を曲がったところに給水機があります。
🔖 Listening Quiz Point ①
And then we, of course, have water. So we have a water fountain around the corner.
➡:もちろん水もありますよ。角を曲がったところに給水機があります。
🔍 Listening Quiz Point ① 解説
And then we, of course, have water は直訳すると「それにもちろん、私たちには水があります」ということです。and then ~ は「それから・そして~があるよ」とつなぎ言葉として使われます。of course が加わることで、「当然、水もありますよ」といったニュアンスになります。
water fountain:給水機
fountain:噴水
around the corner :角を曲がったところに
🔊[発音:water]
母音の[ɔ(国際発音記号)]は、イギリス英語では「オー」と発音されますが、アメリカ英語では「アー」に近い音になります。そのため water の wa の部分は、イギリス英語では「ウオー」アメリカ英語では「ワー」のように発音されます。イギリス英語では t ははっきり発音するが「はあまりはっきり発音しない傾向があるため、water はカタカナ読みどおりの「ウォーター」に近い。一方、アメリカ英語では water の t をフラップ音(日本語のラ行や、速い d の音のように)t をはっきり発言するため「ワールゥ」もう少し速く発音すると「ワルゥ」のように聞こえる。
〖イギリス英語がベースのカタカナ表記に要注意〗
🏷️おさらいクイズ ①:カフェ店員
Staff:And then, for milk options, we make everything here with whole milk as a default.
➡:ミルクの運択肢ですが、すべての飲み物はホールミルクが標準となっています。
🔊[発音:default ]「ディホルト」ではなく「ディファォッ」
🏷️おさらいクイズ ②:ワインショップ店員
Staff:The sardines can be a bit more salty, but I think the tuna. the salmon, the trout — a little less so.
➡:いわしは、より塩気がありますが、まぐろ、さけ、ますは、そこまでではありません
🔊[発音:salty]「ソルティ」ではなく「サォティ」
📝 Listening Quiz ②
ー つづりと一致しない英語の発音 ー
カタカナ英語のもう1つのわなは、実際の発音ではなく、単語のつづりをもとにしたカタカナ表記が多いという点です。例えば、つづりの「o」は「オ」と発音したくなりますが、アメリカ英語では「o」と書いて「ア」と発音されるケースも意外と多いのです。このように、英語ではつづりと発音が一致しないことがよくあり、カタカナ英語の発想で「こう発音されるはず」と思っていても、実際にはまったく違う発音だったということは珍しくありません。英語を聞き取れるようになるためには、つづりと発音のズレを意識することが大切です。今回は、「o」が「ア」と発音される例に注目してみましょう。
Staff:And you said root beer, right?
➡:で、ルートビアって言いましたよね?
Summer:Yes, please.
➡:ええ、お願いします。
Staff:Alright. There’s your drink. Careful. These, um, lids sometimes pop off, so be careful.
➡:どうぞ、こちらですね。気をつけて。フタがたまにパッと外れちゃうので、注意して下さいね。
🔖 Listening Quiz Point ②
Careful. These, um, lids sometimes pop off, so be careful.
➡:気をつけて。このフタがたまにパッと外れちゃうので、注意してね。
🔍 Listening Quiz Point ② 解説
These lids「このフタ」の間に um や uh が入るのは、話手が次に伝えることを考えている時間だからです。リスニングでは、こうした間に挟まる意味のない個所をスルーするスキルも大切になります。
lid:ふた/まぶた
何かに「ふたをする」という意味から、比ゆ的に put a lid on ~ で「~を制限・隠ぺいする」という使い方もあります。
pop off:(部品などが)外れる・とれる
句動詞 の pop off は文脈によって意味が変わってきます。他にも「急に立ち去る」「感情的に喜び叫ぶ・怒ってまくしたてる」「急死する」などがあります。いずれにしても pop off には「突然」とか「弾け飛ぶ」というニュアンスがあります。
🔊[発音:pop off]
pop と off の母音の o は、アメリカ英語では「オ」ではなく「ア」と発音されるので「パープ/アーフ」のように聞こえる。さらに、連続で発音すると、pop の語尾の p と off がつながり「パパーフ」のようなイメージになります。
〖つづりに引きずられたカタカナ読みのワナ〗
🏷️おさらいクイズ ①:カフェ店員
Staff:We can serve [it] either hot or cold. And then it comes with two shots of espresso.
➡:ホットかアイスにできます。それと、エスプレッソが2杯分入っています。
🔊[発音:shots]「ショッツ」ではなく「シャーツ」
🏷️おさらいクイズ ②:自転車レンタル店店具
Staff:And then the lock's in here.
➡:それと、錠はこの中にあります。
🔊[発音:lock's]「ロックス」ではなく「ラークス」
🔷🔹 会話が続く!リアル旅会話 フレーズ備忘録 🔹🔷
nonalcoholic drinks:ノンアルコール・ドリンク
Aperol Spritz:イタリアのカクテル
アペロール・リキュール(オレンジやハーブを原料としている)に白ワインとソーダで作る、ポピュラーな食前酒です。単に Spritz ということもあります。
whole milk:牛乳
海外のスーパーやコーヒーショップに行くとミルクの表記には色々なものがあります。
Whole Milk:一般的な牛乳
Reduced Fat Milk 2% / 2%:低脂肪牛乳
Nonfat / Fat Free Milk:無脂肪牛乳
as a default:標準/普通/初期設定/既定値
a little less so:それほどでもない
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