英会話フィーリングリッシュ 7月度
ターゲットフレーズ:had better
Feel English ①:「~しなきゃ」と言いたいときの I’d better ~
🔖 ドラマの内容
Emily cooked a big breakfast to cheer up Thelma, who has been tough at work lately.
最近仕事で苦労しているテルマを元気づけようと、エミリーが豪華な朝食を作りました。
Paul:Morning, sleepyhead!
➡:おはよう、お寝坊さん!
Emily:Whoa. What’s all this?
➡:うおぉ。何これー?
Paul:The big boss needs a big breakfast.
➡:ビッグボスには豪華な朝食が必要だからね。
Emily:That’s so sweet of you, Em. But I promise, I’m okay.
➡:優しいのね、エム。でもね、マジで私は大丈夫だよ。
Paul:You sure?
➡:本当に?
Emily:Yep. In fact, I’d better get to work.
➡:うん。実は、そろそろ仕事に行かなきゃなんだ。
Paul:Okay. You can take your pancakes to go!
➡:そうなんだ。パンケーキは持っていきなよ!
Emily:Thanks. They look great!
➡:サンキュ。めちゃ美味しそう!
📝【 ①:「~しなきゃ」と言いたいときの I’d better~】
I’d better get to work.:実は、もう仕事に行かなきゃ。
I’d は I had を省略した形で《[ I’d better + 動詞の原型]の型で「~しなきゃいけない」》という意味になります。better は副詞 well「上手に」の比較級です。この「しなきゃいけない」はかなり強制度が高く、ニュアンス的には「~した方が身のためだ」とか「~しないと困ったことになる」という感じになるので、そろそろ仕事にいかないことマズイという気持ちを表すことができます。
✅ 英会話フィーリングリッシュ フレーズを使ってみよう
A:It was nice catching up with you.
B:Yes! I'd better get going. My ride is waiting.
A:More coke?
B:I'd better stop.
A:This delay is taking forever.
B:Yeah. I'd better text my wife.
Feel English ②:「~したほうがいいよ」と言いたいときの You’d better ~
🔖 ドラマの内容
Olivia visits Emily's gallery.
オリビアがエミリーのギャラリーを訪れています。
Emily:My boss is coming in today.
➡:今日、上司が来るんだ。
Thelma:Really? That’s rare.
➡:そうなの?珍しいね。
Emily:Yeah. We’re going to discuss the future of the gallery.
➡:うん。このギャラリーの将来について話し合うの。
Thelma:Uh-oh. Are you nervous?
➡:あらら。緊張してる?
Emily:No. Actually, I have a lot of plans.
➡:ううん。実はさ、企画が沢山あるんだ。
Thelma:That’s great!
➡:それはいいね!
Emily:You’d better go. My boss is coming.
➡:行った方がいいわ。もう上司が来るって。
Thelma:I’ll just act like a potential buyer.
➡:いかにも買いそうなお客さんのように振る舞っとくよ。
📝【②:「~したほうがいいよ」と言いたいときの You’d better ~】
You’d better go.:行ったほうがいいよ。
You'd は You had の省略形です。同じような提案型の表現「~したほうがいいですよ」に should がありますが、こちらはアドバイスに好意的なイメージも含まれます。また軽い感じの提案でもあります。それに対して had better の表現は[忠告を聞かないと悪い結果を招きますよ]というニュアンスになります。なので「~したほうがいい」というよりも「~した方が身のためだ」「~しないと困ったことになる」というネガティブな助言に対して使われるイメージです。強制力も強いフレーズなので、言い方を間違えると相手に不快感を与えるので注意が必要です。
✅ 英会話フィーリングリッシュ フレーズを使ってみよう
A:I'm looking for bus number 35.
B:You'd better hurry
A:How's Jack doing.
B:He seems nervous. You'd better talk to him.
A:I'm going to try Chez Louis on Sunday.
B:You'd better make a reservation. It's a popular place.
🔻🔻 英会話フィーリングリッシュ ポイント🔻🔻
日本人の多くは「~したほうがいい」と言う場合に had better と教わってきたかも知れませんが、実際は「~しなさい(さもないと)」という強迫めいた強い言い回しになります。先生が留年寸前な生徒に「もっと勉強をしなさい」という時は should ではなく、この had better の方が相手にプレッシャーを与える感じになります。
should の提案にはこうしたらこういう良い結果につながりますよ、という意味のポジティブなアドバイスになりますが had better は提案したことに対して行動しないと、良くない結果を招きますよというネガティブな意味になります。つまり提案に強制的なニュアンスを持つということです。
You should study harder.:もっと勉強をしなさい → 軽い提案
You had better study harder.:勉強をしないと大変なことになるぞ → 強い表現
📘【 省略形 'd 】
I'd や You'd の 'd は省略されています。今回のフレーズでは 'd = had でした。しかしこの 'd にはもう一つが存在しています。それが would です。
【had】
’d の後に過去分詞が来る場合は「過去完了形 had」の省略系
’d の後に[been(be動詞の過去分詞)]が来る場合は[過去完了進行形 had]の省略系
You'd better got to the hospital right now.:あなたは今すぐに病院に行ったほうがいいです。《英会話定番レシピ61》
I’d my friend help me.:友人に手伝ってもらいました。
I’d my friend picked me up at the station.:友達に駅まで迎えに来てもらいました。
【would】
’d の後に[動詞の原形]が来る場合は仮定法「would」の省略系
I'd rather not…:遠慮しておきます。《おもてなしの基礎英語上15》
I'd love some company.:一緒に来てほしいのですが。《おもてなしの基礎英語167》
I'd recommend this one.:これなんかいいと思いますよ。《おもてなしの基礎英語183》
I'd like my coffee black.:コーヒーはブラックでお願いします。《即レス英会話74》
I'd like to see these in gray.:これのグレーを見てみたいのですが。《即レス英会話87》
📘【相手への強制度】
must > had better >have to >should > might want to
[丁寧]・・・強制感ない/行動を促す表現
you might want to ~ :~したほうがいいですよ
[おせっかいな感じになりがち]・・・やや強制感あり/やや威圧感あり。
you should ~: ~したほうがいい
[義務的で客観的]・・・強制感あり/威圧感あり/一般的にはこうである
you have to ~: ~したほうがいい
[話しての主観・上からの目線]・・・強めの強制感/強めの威圧感あり/やらないと不利益を被る
you must ~ :~すべきだ
you had better ~: ~したほうがいい
📘【MORE EXAMPLE 】
A:Heading back to the hotel?
➡:ホテルに戻るんですか?
B:Yes. I'd better get changed. Dinner tonight is semi-formal.
➡:はい。着替えないと。今晩のディナーはセミフォーマルですよ。
A:Oh, right! Me, too.
➡:そうでした!私もです。
A:I'm going to Yamanashi tomorrow.
➡:明日、山梨に行くんだ。
B: You'd better bring some warm clothes. It can get cold in the mountains.
➡:あったい服持って行ったほうがいいよ。山は寒くなることもあるから。
A:Right!
➡:了解!
🔊 発音ジム 🎵
had better:[better]は「ベター」とりも「 ベェダァル」のよう[ル]はハッキリ言わずとも意識して発音します。省略した時の[I'd]の発音は「アィドゥ」のように「d 」の箇所はソフトな感じですが、はっきりきちんと発音します。
🔷🔹 英会話フィーリングリッシュ フレーズ備忘録 🔹🔷
sleepyhead:寝坊助/寝ぼう
catching up with:久しぶりに会う
catch up with ~ は「~に追い付く」ですが「最新の情報などを確かめる」という意味や、長い間会っていなかった人と「久しぶりに会う」とか「近況について話をする」などの意味もあります。
I'd better get going:そろそろ失礼します・行かないと/もう行かないと
delay:遅刻させる/遅らせる/先延ばしにする
That’s rare:珍しい
この場合の珍しいは「めったにお目にかかれないとか「希少な」といった意味になります。ステーキの焼き加減の rare も同じ単語です。
act like:~のように・らしく振る舞う/~のような行動をする
heading back to:~に戻る/帰る/再び向かう
英会話フィーリングリッシュ
講師:投野由紀夫
出演:青山テルマ/西洸人
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